夕焼け列車 #千林かほり編 人物紹介他

千林かほり

ついこの春まで建設会社の事務として働いていた。別に酷く優秀で事件を解決したとか、逆に会社に迷惑をかけていたとかそんなことはなく、実に「普通」な働きぶりであり、故に仲間からの信頼も厚かった。
退職後はというと、正直、暇な日々を過ごしている。しかし、時に散歩、時に読書、そしてたまにの孫との戯れなど、実に幸せである。何より自由気ままなことが良いのだと本人は話す。でもたまに職場に行って働きたいと思うこともある。

夫とは生年月日が全く同じである。

スポーツを見ることは好きである。だいたいテレビでやっているものは知っている。甘く見ていると、「今年は遼君は無理だね」とか「錦織は飛んでるからだめだね」とか平気で言ってくる。

「普通」であったが故か、まだ働きたい願望がある故か、席を譲られたということにショックを受けたようだ。

叶原美咲(かなはらみさき)

千林かほりの娘。他に弟が一人いる。息子が一人、幼稚園に通っている。親とは家は違うが、近くに住んでおり、よく来てはその毎に世話なりなんなりして帰る。

かなり親切というか、世話好きというか、とにかく人の面倒を見ることが好きであり、そのせいで面倒くさがられたことも少なくない。しかし観察眼は確かなもので、ここにコレがあったらな〜とか思ってるとだいたい持っており、例えば文化祭の準備で、「ハサミ持ってる?」と聞くと、必ず持っていた。何度聞かれても持っていた。数えたら十個持ってきていたのだから大したものである。
当然ながら無類の掃除好きであり、しかしながらそれを他人に強要しない。むしろ全部一人でやりたがる。

高校時代は野球部のマネージャー。公立でしかも一回戦負け、二回戦負けが多いチームだったが、その驚異的なマネジメント力で三年次には県の決勝にまで勝ち進んだ。選手自身よりも選手を知り、部内の誰よりも野球に詳しかった。実質監督みたいなものだった。ここまでくると怖い。その時のキャプテンと結婚しており、どこかの恋愛シミュレーションゲームのようである。

介護士など、福祉系の資格は一通り持っている。千林かほりが「普通」の生活を送れているのも、なんだかんだ言ってこの安心感からくるものかもしれない。

数々の親切エピソードを持ち、警察からも何度か表彰された。しかし決して騙されないのである。

夫は、会社員として働きながらも、地元の野球チームのコーチをしている。かなり評判はいい。

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あれだね。少し極端な性格があると書くアイデアもたくさん出てくるね。主人公より長いですぜ、美咲さん。スイスイでしたよ。
あとさらっと夫のことも書きましたが、どうも俺には悪役が書けそうにありませんね。この物語じゃあ当たり前な話ですけど。でももしそんな類のものを書くとしても、中途半端だったり、何処かで優しさを見せたりだとかしそうです。それはそれで良いんですけど、全員が全員優しいってのは違和感になるのでね。偉そなことは言えませんがね。取り敢えず続く限りだらだら書いて行きますよ。ネタはまだあるんでね。

今日は新しいシューズを買ってきました。覚悟を決めたわけではないのですがね。その後TSUTAYAに行き、ヘルベチカスタンダードまで置く気概に脱帽し、ゲオの品揃えの薄さに憤怒し、それでも置いてなかったてーきゅうに残念に思いました。それから駅へと向かう途中金物市的なのがあり、歯医者のあの口の中を見る鏡が千円位で売ってました。
休みの日のお出かけっていいなとか何とか思ってるうちに、明日から学校であることを思い出し絶望するのでした。

一日ヒトワライ
「お前の娘は預かった。返して欲しければ1を、それ以外は2を押して下さい」