風の騒がしき日に寄せて

「今日は…風が騒がしいな…」
「でも少し、この風、泣いています」


それは、遡ること3年前。2009年の事。
私が月間少年ガンガンの購読を開始してまだ数ヶ月の頃。

 まだ「ハレグゥ」「流されて藍蘭島」しかまともに知っている作品がなく、「屍姫」や「ソウルイーター」、「鋼の錬金術師」でさえも、こいつらが何をやっているのか、何を言っているのか、そもそも誰が誰なのかわからなかった状況で(屍姫は今もわからない)、ソレは連載を開始しました。

 「フレシュガンガン」(若手作家の読み切り誌)で人気を博し、同時に、当時歴史1年足らずのガンガンオンラインにも並行連載が決まった、河添太一さんの初連載作品、

そう、ばのてんです。

 まるでアニメを切り取ったかのようなカラー絵や、三人の掛け合いに私は魅了され、毎月爆笑しておりました。やがてコミックスが発売されると、自信二作品目となる購入に至りました(ちなみに一作目は星のカービィ! も〜れつプププアワー! ※新しい方。なにかと有名な方ではない。なぜか一巻のみで買うのを止めた)。その後もコミックスを買い続け、コミックスの発売日でもないのにセンターカラーで載ったりして、次は巻頭か?と淡い期待を抱きつつ毎月13日を楽しみにしていました。
 
 その月は新キャラが登場し、次回はどんな話なんだろうとページをめくっていきました。
「…え?」
言葉が漏れてしまったのは仕方のないことでしょう。だってその最後のコマには、
「最終話」
こう、書かれていたのですから。
 私はまっ先に先月号を引っ張り出して、次号予告の欄を開きました。そこにはなぜか最終回などとは一文字も書かれていませんでした。しかも今月号の次回予告欄にはしれっとばのてんの文字が。私は訳がわからなくなり、呆然としてしまいました。
 次の月を買うと、まず目次を開きました。何度もそのページを読み返しました。そこにばのてんの文字はありませんでした。始めから最後まで読み通してみたけれど、ばのてんはありませんでした。どうしても信じ切れなかった私は、そのまた次の月のを買って、やっと納得しました。とても悔しかった。ガンガン購入の核となっていた作品が、終わってしまったのです。これから人気が出てきたっぽかったからなおさらです。
 当然、あとを追うようにオンライン版も連載終了。既刊本編4巻、スピンオフ3巻、連載期間3年という、なんとも短い期間でした。ちなみに最終回の件は、作者自らが編集さんにお願いしたのだそうです。
 こうして、私が初めて熱中した作品は、幕を下ろしてしまいました。

 その後私はコミックスを買うまではいかないものの、「ミリオンの○△×□(スペル)」、「スカイブルー」「HELLHELL」と、面白いな、と思っていた作品が打ち切りになってしまいました。
 そうした中で、私は「あたしンち」のある話を思い出していました。ユズヒコの回です。その回では、ユズヒコが、自分のハマるものは他人よりずれているんじゃなかろうか、と気づいたシーンです。無意識のうちに照らし合わせていました。だって、思い直せば、ばのてんの前にも面白いと思ってて終わったのあったし。なんて、はっきりした事例がばのてん位なのにも関わらず勝手に思っておりました。

 そして、ばのてん終了と同時期にあるアニメが放送されていました。ご存知男子高校生の日常です。アニメ化以前からオンラインで何度か読み、あの伝説の文学少女回のフラッシュをみて爆笑していた、あの漫画がアニメになるのです。非常に嬉しいことであり、またアニメ化以前からレンタルショップで借りて知っている身であったため、ニコニコでの先行放送で「ああ、この話もあったあった」「そうそうこれ、うんやっぱいいや。展開知ってる」と無性に優越感に浸っていました。
 本編放送開始後も、クラスの人が面白いとか文学少女回のマネしてるのを見たり聞いたりしていると、原作者でもないのに、広まって受け入れられていることへ喜びを感じていました。
 アニメが終わっても、100話突破アンケートとかして、これからもオンラインの看板作品として頑張って行くんだろうなーと思っていました。
 
 高校に入り、部活も忙しくなり、それほど頻繁に見なくなりました。それでもたまに見るときは毎回笑わせてくれました。弟は三巻まで買ってました。
 
 時はめぐり、いつの間にか九月も終わりが差し掛かり、オンラインも九月最終の更新がされました。その時は、「今週は帰宅部活動記録だーイェー」ってなってたので男子高校生の日常はただ更新されてるとだけしか想いませんでした(ここで前回の記事と違うのは、あっちの方が説明が楽だったからです。ごめんね)。いつものように満足して一日を終えようとしていました。しかし…
 私は帰宅部活動記録の作者さんのブログを見ていました。スクロールしていくと最後にはこんなことが書かれていたのです。

男子高校生の日常最終回には驚きましたね。」

…え?

…え?ちょ、え?

最…え?

 私は更新情報を確認しました。

 「漫画『男子高校生の日常』最終話」

うああああああ、マジか!!?マジかよ…

人気があった作品だけに、何故?という気持ちが大きかったです。でも、ここ最近のページ数が少なく、一発ネタばかりだっただけに、作者の限界かなとある程度は納得するようになりました。
 
 しかし。私はアニメ化以前から、これを読んでいました。この漫画のファンでした。
 ばのてんとあわせて、二度目。
 男子高校生の方はある程度有名になってからですけど、私が、それほどまでに知られいなかったけどファンだった作品が、また終わってしまいました。
 
 別の解釈をしようと思えば、いくらでも出来るんですよ。原作から好きだったキルミーベイベーは叩かれてるのを見ますけどなんだかんだOPが太鼓の達人に出てますし。大百科を買うまでドハマリしてしまった日常は、なんだかんだNHK再放送までしてるし、原作は300万部突破したらしいし。正直確定的なのはばのてん位なんですよ(投げやり)。でもね、なんかもうね、自分にはそんな力的なものがあるんじゃないかなーって。日常が叩かれる度、キルミーが叩かれる度、あっちこっちが叩かれる度、じょしらくが叩かれる度、そして叩かれもしなかったばのてんを読む度に、なんか、思ってしまうのです。人の好みはそれぞれなのにね。
 とにかく、私に魔力があるかどうかは、帰宅部活動記録」「群青」がどうなるかにかかってますね。頑張れ!帰宅部活動記録!頑張れ!群青!ってことでみんな買おう!群青はともかく、帰宅部は笑えるから。面白いから。いずれオンラインの看板作品になるんだから!!

 …と、後半は投げやりな感じになってしまいましたが、とにかく、山内さん、お疲れ様でした。次回作楽しみにしています。


 P.S本当は日曜にうpしようと思ってたけどなんだかんだこんな日になってしまいました。だからタイトルがワケワカメという。

 ちなみに今日まで三日間秋休みでした。二期制だかららしいです。明日はテスト返却日。誰か俺の人生のチートコード教えてくれねーかなー

一日ヒトワライ

ドラクエで壁にぶつかる音に合わせて腰振ってたら一日が終わった