夕焼け列車 # 藤浪 結衣(ふじなみ ゆい)-1
「つかれた〜、あづい〜」
「もう、何度目?それ」
「その対応も何度目?」
もう相当、私も、あかね、相浦赤音(あいうらあかね)も参っていたのだろう。だって暑い。だって疲れた。
残暑残暑ってなんですか?全く。もう9月なのに。いつまで私は汗をかかなきゃいけないんだろう。
極めつけは、今日の練習だ。私たちは新人戦に出れないばかりか、その分ランニングなどメニューを増やされたりしたのだ。
もう二年生なのに?
これからが主役なのに?
もちろん他のみんなが上手いからなんだけどさ。
それでも納得いかない部分はあるわけで。それも相待ってめちゃくちゃ疲れちゃったりしちゃったわけで。
そんなこんなで、私たちは駅へ向かっていた。
「もう、なんだよこれぇ。担当に文句言ってやるー」
「あはは、誰に?」
おかしい。明らかにおかしい。
この辺で駅が現れなければ、
えーと、もっとおかしくなっていた。
鎌崎(かまさき)駅。鎌崎市の中心的な駅で、周りに市役所や小さいショッピングモールとかがある。
ここら辺は田舎と位置づけされているので、この駅に繋がっている路線からくる人はそこそこいる。
そして、私たちが通う私立牧岡学園の最寄り駅でもある。
私立と言っても、そんなに大層なことじゃなくて、確かに受験はしたけど、やってる事は公立となんら変わりはない。はず。
「あっ」
私は時計と駅の電光掲示板を見て言った。
「ダッシュ!」
あかねも応える。
改札にICカードをタッチ、流れるように階段を駆け降り、
「「セーフ」」
程なくして扉が閉まった。
す〜ずしー。あーすずしー。ふぅ。
息をつく。
一連の私の動作を見ていたあかねは、そっとため息をついて、
「このトトロめ」
と言った。
解説をしよう。と言っても大体わかるでしょ?
うちのテニス部の顧問がメタボ。そんだけ。
あ、今日もあいつにてにぶすって言われたの思い出しちゃった。
「うるさいてにぶす」
言い返してやった。
丁度二人分席が空いてたので、遠慮なく座った。
その時はなんら気にもしなかったけど、目の前は本を読んでいる私と同じくらいの男の子だった。
あれ?この男の子は誰かな?
というわけで二人目に突入しました。そろそろ俺のやろうとしてる事がわかるかな?
次回はあのシーン、と言いたいところだけど、ブログ自体を二週間ほど休載します。仮に書いても近況のみですね。
それはなぜかといえば!
俺の学校にもテストがあるんですね〜
\まじで/ \やべえ/
ではでは〜ノシ
今日の豆知識
全身麻酔の手術の場合、
手術室では執刀医のセレクトした
ノリノリのBGMが掛かっている
会いたかったー会いたかったー会いたかったー
•••メス
こんなのもあるのか。