夕焼け列車 # 谷塚弘志-4

それでも。それでもである。俺はじっと前を見つめている。見つめるほかなかった。

あくまでも自然に、おばあちゃんの癪に触らないように注意してやった。
電車好きのふりまでした。 
だが、しかし、けれども。
空けた席におばあちゃんは座ってくれなかった。

もう一度、様子を観察した。
なんといえばいいのだろう。形容しずらい顔をしている。苦虫を噛み潰したような、という表現が近いだろうか。

ふと、自分が映る目の前のガラスを見ると、似たような顔をした少年が映っていた。

ばれちゃってたのかなぁ。譲ったのがわからないように譲ったつもりだったのに。読みたい本も堪えたのに。難しいなぁ。

席を譲るのは二度目だ。
そのときは、立ってどうぞと言ったら、結構ですって言われて、俺はたまらなくなって、降りもしない駅で降りた。
だからこうしたのに。

本当に難しい。先生とかは譲れ譲れって言うのに、当の本人達はまだまだそんな年じゃないって抵抗する。
何なんだろう全く。

あーあ
今日は代休で新しい本でウキウキじゃなかったのかよ•••。

もう外の景色なんか目に入ってなかった。
ただガラスに映った妙な作り笑いをしている人物とにらめっこしてるだけだった。

また駅に着いた。一人の中年の女性が乗ってきたことだけは捉えられた。


彼女は誰かな?
これまでで何やってっかわからない人、その調子でいてくれると俺はニヤニヤしながら小説を書きます(^-^)

今日のスレタイ(二編)

返事するときに「a high」って言う奴なんなの?

ブロッコリーの不味さは異常、あれ凝縮された森じゃんwww